生きるためのお堀

現在の柳川の地に人々が住み始めたのは2200年程前です。湿地帯であった当時の柳川。その湿地帯に掘割を掘ることによって土地の水はけを良くし、掘割を巡らせることで水を確保しました。

 

掘割を掘る事でできた土は、住宅を建てるための土盛りに利用され、湿地だった土地も洪水や高潮などを防ぎ、人々が生きていくため住みやすい環境へと整えられていきました。掘割の水は田畑への農業用水や人々の大切な生活用水として使用されてきたのです。 このようにして、居住地範囲を広くのばして来た柳川は、有明海の満潮時には海面の方が居住の土地より高くなります。低く平らな地で人々が生きていくためには、堀はなくてはならないものだったのです。

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