オクラの林

夏の日差しを受けすくすくと成長するオクラ。夏になると、オクラがまるで林のように林立する畑が、柳川市のあちらこちらで見られるようになります。柳川市のオクラ収穫量は年間250トン。出荷量は福岡県内の7割を占めており、柳川市はオクラの一大生産地です。

 

オクラの成長力には凄まじいものがあります。 4月中旬に種をまいたオクラは、6月頃には開花が始まります。早朝に黄蘗色の花を咲かせ、夕方にはしぼむオクラの花。花の時期が終わると、数日後には4センチメートル程のサヤが出てきます。最盛期には1日で4、5センチメートル成長するため、オクラ農家の方々は1日も休むことなく、空が白み始める早朝から午前中の間に1日の収穫をしてしまうのです。始めは腰の辺りの背丈だったオクラも、最終期には大人の背丈を越える2メートル以上の高さになります。

 

オクラの栄養価はとても高く、そのネバネバは便秘を防ぎ大腸ガンを予防する効果や、脳細胞を活性化して痴呆を防ぎ、免疫力を強化する働きもあります。また、抗発ガン作用、髪や粘膜、皮膚、視力、骨、さらには喉や肺などの健康維持にも効果がある万能野菜なのです。

 

炭火で焼いたりお湯で湯がいたりしたオクラえお味噌タレやドレッシングをかけて食べる方法や、オクラと和風だしを一緒にミキサーに入れ、とろとろにして食べるオクラ農家の方ならではの食べ方もあります。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加